放っておくとすぐ1年が経ってしまう。
アプリですぐにアクセス出来るFacebookやTwitterと違って、思い立たないと見ないブログってのは放置しがちになってしまいますね。
昔はメールで投稿とかしてたし、単に僕が飽きているだけかもしれないけれども。
人間、人がいるところに投稿するしね。
さて、あっという間に1ヶ月立ってしまいましたが、9月のシルバーウィークでシンガポールに行ってきました。
個人的には海外はスペイン以来3年ぶり。 アジアで言えば台湾に続き2カ国目の外国でした。
そもそも、僕は基本的には海外旅行に対して、そんなに興味が無いのである。
特にアジア圏は、衛生面とか食事とか諸々が気になっちゃって、フルに楽しめないという事情がある。
そんな中で、縁あってシンガポールに行ったわけなんですが、個人的に印象に残ったことは、【発展途上国の勢いってコレか】ってのと【やっぱり日本の国力は相対的に下がっているな】ということ。
皆様もご存知の通り、シンガポールってのは先頃亡くなったリー・クアンユー率いる開発独裁の下で発展した国であり、巷では明るい北朝鮮なんて言われてるような国なんですが、極々一部の地域なんでしょうが、やはりビルの立ち方とか光物の多さとか、そういうものが凄い。
屋上プールで有名なマリーナベイサンズなんかがある地域やオーチャードなんかは高級ブランドショップが立ち並び、(異常に高い自動車の取得費用によって) ベンツで言えばEクラス以上の高級車しか走っていない道路など、おそらくバブルの日本はこうだったんだろうという光景が広がっていました。
敢えてバブルの日本と書いたけれども、少し下品な感じがしながらも、そんなどこもかしこも浮かれてる雰囲気が、例の【勢い】って奴なんだろうと思うわけです。
アベノミクスだなんだと言って数年経ちますが、チャチな円安・インフレ政策程度では実現出来ない国民の高揚感が確かにそこにはあるのです。
当時の国内製造業が衰退し、グローバル化=コスト競争が繰り広げられている中で円安政策をしたら、大半の国民は物価の高騰に苦しめられるのは当たり前の話。Apple製品一つとっても、どれもこれも一時期の1.5倍くらいの価格するでしょ。そこに消費税も上がったら、トリクルダウン理論で給与が上がるスピードよりも実質賃金は下がるわけだから、より一層厳しい世の中になるのである。
そうは言っても、格差問題なんかを孕んでいるシンガポールで、勢いを間近で見ることが出来たのが、F1シンガポールGPとカジノ(マリーナベイサンズとセントーサ両方)でした。
F1シンガポールGPは市街地レースですが、たまたま日本のSWと被っていたこともあって、せっかくだからということで、チケットを買って見に行きました。もう、白人の熱狂ぶりなんかもすごく、正直なところレースの内容自体はよくわかんなかったけれでも、あの規模でモーターレースをやってしまう勢いが凄いと思った。
日本で言えば港区あたりの道路を封鎖してレースをするとか、首都高を封鎖してレースをするとか、そういう規模の話なんだけれども、こんなことは国主導でないと実現出来るわけもなく、それを色々な反発を無視して経済のためにやってしまう。今の日本に圧倒的に足りないことだと思う。
どうせ封鎖するなら東京マラソンとか、そんなレベルじゃなくこういう世界的なイベントを招致していくってのが…。オリンピックがあるじゃないか、と仰る人もいるだろうけど、ね。あれは、ほら…笑
そして、カジノ。先に言いますが、私はボロ負けしました。笑
製造業も比較的しっかりしているシンガポールですが、やはり観光事業がメインという経済構造で、外貨を稼ぐには絶好の事業。
日本でも毎年カジノ法案が出ては消えてますが、 日本の市場で言えばほぼ確実に成功するのであるから、やればいいのに、と個人的には思っています。
日本各地で観光して、最後に大阪や東京のカジノで金を落として帰らせる。
シンガポールの場合は、国民は基本的に出入りしませんが、日本の場合、成人男性の10%近くがギャンブル依存症。パチンコの市場は24兆円と広大で、外国人VIPに頼らずとも日本人のマス向けだけでも経営は成り立つはず。
それに、日本企業は元々エンターテイメントを盛り上げる技術力に優れ、そのITシステムなんかは海外のカジノに輸出しているほど。国内産業の活性化にも一躍役立つし、PRの場としても使えるんじゃないかと。
まぁ、そんなことで、僕が言いたいのは、別に何もF1やれ、カジノやれ、ということではなく、多少無理があっても、利権に縛られずに海外にアピール出来る場を国内できっちり作れるような体制作りや、逆に日本は元々内需に優れた国家なのだから、搾取体制ではなく、国民の金を国内で循環させるような政策であったり、税制であったりを整えて一定の方向でしっかりやっていかないと、もういよいよダメなんじゃないか、と改めて考えさせられたという点です。
絞りとる金額をじわじわ上げていっても、国内経済がきっちりと盛り上がらない限りはジリ貧のままだし、高齢化は避けられないんだから、今のうちに若い世代にいい思いをさせといたほうがいいと思うよっていう話です。 小手先の経済指標(これすら怪しいが笑)じゃなくてね。
そして、日本の国力が相対的に下がっているという話。
明らかに、空港の看板や観光地に日本企業の広告や日本語が自分の小さかった頃よりも減っている、と感じました。
確かあれは98年くらいの話だったと思うけど、家族にアメリカ行った時は、どこ行っても日本語が書いてあって、SONYだなんだと日本企業の広告だらけだった記憶がある。
父がハンディカムで僕を撮っている時、興奮気味のアメリカ人がIs this SONY???Wow!!Very Small!!!!といった具合で日本の製品はすげぇな!と寄って来たものでした。
今は、なんか炊飯器だのトイレが売れてるだのってのが関の山で、IT系のサービスプラットフォームは根こそぎ海外(特にアメリカ)に持って行かれて、素材や部品などBtoBはともかく、コンシューマー向け産業が壊滅状態なのが、とてもさびしい。
僕は別に評論家でもアナリストでもないので、特に数字を出してどうこうは言わないけれども、そんな一般人でも感じるくらい、将来の日本への不安が高まったシンガポール旅行でした。
アプリですぐにアクセス出来るFacebookやTwitterと違って、思い立たないと見ないブログってのは放置しがちになってしまいますね。
昔はメールで投稿とかしてたし、単に僕が飽きているだけかもしれないけれども。
人間、人がいるところに投稿するしね。
さて、あっという間に1ヶ月立ってしまいましたが、9月のシルバーウィークでシンガポールに行ってきました。
個人的には海外はスペイン以来3年ぶり。 アジアで言えば台湾に続き2カ国目の外国でした。
そもそも、僕は基本的には海外旅行に対して、そんなに興味が無いのである。
特にアジア圏は、衛生面とか食事とか諸々が気になっちゃって、フルに楽しめないという事情がある。
そんな中で、縁あってシンガポールに行ったわけなんですが、個人的に印象に残ったことは、【発展途上国の勢いってコレか】ってのと【やっぱり日本の国力は相対的に下がっているな】ということ。
皆様もご存知の通り、シンガポールってのは先頃亡くなったリー・クアンユー率いる開発独裁の下で発展した国であり、巷では明るい北朝鮮なんて言われてるような国なんですが、極々一部の地域なんでしょうが、やはりビルの立ち方とか光物の多さとか、そういうものが凄い。
屋上プールで有名なマリーナベイサンズなんかがある地域やオーチャードなんかは高級ブランドショップが立ち並び、(異常に高い自動車の取得費用によって) ベンツで言えばEクラス以上の高級車しか走っていない道路など、おそらくバブルの日本はこうだったんだろうという光景が広がっていました。
敢えてバブルの日本と書いたけれども、少し下品な感じがしながらも、そんなどこもかしこも浮かれてる雰囲気が、例の【勢い】って奴なんだろうと思うわけです。
アベノミクスだなんだと言って数年経ちますが、チャチな円安・インフレ政策程度では実現出来ない国民の高揚感が確かにそこにはあるのです。
当時の国内製造業が衰退し、グローバル化=コスト競争が繰り広げられている中で円安政策をしたら、大半の国民は物価の高騰に苦しめられるのは当たり前の話。Apple製品一つとっても、どれもこれも一時期の1.5倍くらいの価格するでしょ。そこに消費税も上がったら、トリクルダウン理論で給与が上がるスピードよりも実質賃金は下がるわけだから、より一層厳しい世の中になるのである。
そうは言っても、格差問題なんかを孕んでいるシンガポールで、勢いを間近で見ることが出来たのが、F1シンガポールGPとカジノ(マリーナベイサンズとセントーサ両方)でした。
F1シンガポールGPは市街地レースですが、たまたま日本のSWと被っていたこともあって、せっかくだからということで、チケットを買って見に行きました。もう、白人の熱狂ぶりなんかもすごく、正直なところレースの内容自体はよくわかんなかったけれでも、あの規模でモーターレースをやってしまう勢いが凄いと思った。
日本で言えば港区あたりの道路を封鎖してレースをするとか、首都高を封鎖してレースをするとか、そういう規模の話なんだけれども、こんなことは国主導でないと実現出来るわけもなく、それを色々な反発を無視して経済のためにやってしまう。今の日本に圧倒的に足りないことだと思う。
どうせ封鎖するなら東京マラソンとか、そんなレベルじゃなくこういう世界的なイベントを招致していくってのが…。オリンピックがあるじゃないか、と仰る人もいるだろうけど、ね。あれは、ほら…笑
そして、カジノ。先に言いますが、私はボロ負けしました。笑
製造業も比較的しっかりしているシンガポールですが、やはり観光事業がメインという経済構造で、外貨を稼ぐには絶好の事業。
日本でも毎年カジノ法案が出ては消えてますが、 日本の市場で言えばほぼ確実に成功するのであるから、やればいいのに、と個人的には思っています。
日本各地で観光して、最後に大阪や東京のカジノで金を落として帰らせる。
シンガポールの場合は、国民は基本的に出入りしませんが、日本の場合、成人男性の10%近くがギャンブル依存症。パチンコの市場は24兆円と広大で、外国人VIPに頼らずとも日本人のマス向けだけでも経営は成り立つはず。
それに、日本企業は元々エンターテイメントを盛り上げる技術力に優れ、そのITシステムなんかは海外のカジノに輸出しているほど。国内産業の活性化にも一躍役立つし、PRの場としても使えるんじゃないかと。
まぁ、そんなことで、僕が言いたいのは、別に何もF1やれ、カジノやれ、ということではなく、多少無理があっても、利権に縛られずに海外にアピール出来る場を国内できっちり作れるような体制作りや、逆に日本は元々内需に優れた国家なのだから、搾取体制ではなく、国民の金を国内で循環させるような政策であったり、税制であったりを整えて一定の方向でしっかりやっていかないと、もういよいよダメなんじゃないか、と改めて考えさせられたという点です。
絞りとる金額をじわじわ上げていっても、国内経済がきっちりと盛り上がらない限りはジリ貧のままだし、高齢化は避けられないんだから、今のうちに若い世代にいい思いをさせといたほうがいいと思うよっていう話です。 小手先の経済指標(これすら怪しいが笑)じゃなくてね。
そして、日本の国力が相対的に下がっているという話。
明らかに、空港の看板や観光地に日本企業の広告や日本語が自分の小さかった頃よりも減っている、と感じました。
確かあれは98年くらいの話だったと思うけど、家族にアメリカ行った時は、どこ行っても日本語が書いてあって、SONYだなんだと日本企業の広告だらけだった記憶がある。
父がハンディカムで僕を撮っている時、興奮気味のアメリカ人がIs this SONY???Wow!!Very Small!!!!といった具合で日本の製品はすげぇな!と寄って来たものでした。
今は、なんか炊飯器だのトイレが売れてるだのってのが関の山で、IT系のサービスプラットフォームは根こそぎ海外(特にアメリカ)に持って行かれて、素材や部品などBtoBはともかく、コンシューマー向け産業が壊滅状態なのが、とてもさびしい。
僕は別に評論家でもアナリストでもないので、特に数字を出してどうこうは言わないけれども、そんな一般人でも感じるくらい、将来の日本への不安が高まったシンガポール旅行でした。
コメント